E-CUS project
ARTIST
小左 誠一郎 / SEIICHIRO OSA
- 1985 静岡県生まれ
- 2011 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了
- >>>web site
個展
- 2015 〈TRANS ARTS TOKYO 2015 「SEIICHIRO OSA」〉長島ビル4F(東京)
- 2015 〈E-CUS project Cotton #02 「SEIICHIRO OSA」〉Cotton(埼玉)
- 2015 〈Spotlight #2 “Seiichiro Osa"〉Craft / 青山モデルルーム・オフィス(東京)
- 2015 〈小左誠一郎 個展〉Galerie Tanne(東京)
- 2014 〈SLASH / square〉東京オペラシティ・アートギャラリー gallery5(東京)
- 2013 〈Pretzel Logic〉Gallery SPES-LaB(東京)
グループ展
- 2016 〈よい子わるい子ふつうの子(あるいはヤンキー、モンキー、ドンキー?〉(東京)
- 2015 〈HIGASHIOMIYA ART FESTIVAL 2015〉(埼玉)
- 2015 〈魚の骨〉3331 Arts Chiyoda アキバタマビ21 (東京)
- 2014 〈PAINTING DIG〉現代HEIGHTS (東京)
- 2014 〈JPN Joy,Place, or Not〉Sprout Curation (東京)
- 2014 〈JAPANESE PAINTING NOW!〉Kunstverein Letschebach(ドイツ、カールスルーエ)
- 2014 〈EL COCO LOCO / HARVEST FESTIVAL 2014〉ROCKET(東京)
- 2014 〈絵画の在りか〉東京オペラシティ・アートギャラリー(東京)
- 2013 〈第七回マントル〉SELECT SHOP ANDERCURRENT(東京)
- 2013 〈第ニ回マントル〉NANZUKA B2F(東京)
- 2013 〈TURNER MUSEUM vol.2〉TURNER GALLERY(東京)
- 2012 〈TURNER MUSEUM vol.1〉TURNER GALLERY(東京)
- 2011 〈SHIFT←311 -3.11以後の9人の現代アート-〉ART CAFE G-BOX(広島)
- 2011 〈土土土工〉TURNER GALLERY(東京)
- 2010 〈NEO NEW WAVE:Part1〉 island(千葉)
作家紹介
小左誠一郎は、2011年に東京芸術大学美術研究科大学院絵画専攻を修了後、主に油絵の制作を続けている作家です。
以前までは、決めた線や色や形をキャンバス内に繰り返し描く作風に取り組んでおり、テキスタイルやタイルのような規則正しさを持ちつつも、その一つ一つに描き方の差異がある、部分部分が集合して景色を作るように、都市や森や星空のような賑やかな有り様の絵画を描いていました。
最近では、決めた線や色や形を一つのキャンバス内に描き、偶然出来た一つ一つの線や色や形を受け入れながら、その状況に対して反射的に描く作風へと移行しています。何度も同じモチーフを描き、その線や色や形の中の抑揚の良し悪しを判断する経験を得た事で、美しい抑揚を持った一つ一つのストロークを、ゆっくりと、或いは素早く使いながら描く事に神経を注ぎ始めています。
よく描かれている◯△□という3つの単純なモチーフは、曲線と斜線と水平線垂直線で構成されており、それは記号を描く上での非常に根源的なストロークです。彼がそのシンプルな線に注目し描き始めた事は、必然の流れだったと言えるでしょう。キャンバスの上に描かれた線には、鮮やかさはあれど賑やかさは無くなり、空に雲が流れていくような大らかな雰囲気や抑揚が漂い始めています。
文章|湊健雄
作家の解説
俺の制作は一対一の試合のような身体性、精神性を帯びる。
まずは何も描かれていない、空っぽのキャンバス(相手)と対峙する。
奴は小さかったり大きかったり、顔も顎も腹も無く、天地左右も曖昧で、隙はあるのか、急所はどこなのかも解らない四角い怪物だ。
まず、ある色の絵の具を画面に打ってみるところから試合は開始され、決まった型の無い無数の反応と反射を繰り返す。相手と俺の間合いの空(くう)を腕が突き抜け、滑らかに有効打を決めようとするものの、しなったり、すべったり、すかされたりして、不本意に相手に到達することがある。それが面白い。だけど、くらおうが、くらわなかろうがどっちでも良くなることがある。それはもっとどうしようもなく面白い。
完成する(決着がつく)と、ごくごくちょー稀に光る。これが四角い玲瓏、絵だ。
文章|小左誠一郎