E-CUS project

EXHIBITION

cotton #07 MAI YOKOYAMA

2016年05月06日(金)〜2016年06月30日(木)

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展示概要

浦和のヘアサロン“cotton”にて、1年間、2ヶ月に1回のサイクルで展示を企画しています。月に800人ほどのお客さんが髪を切りにスペースに訪れており、また、2ヶ月に1度、お客様が髪を切りに来店されるので、その度に違う作品が見れるように期間を設けました。その第7弾、2016年05月〜06月の間、作家の横山麻衣さんの展示が始まります。

  • 会場:cotton
  • 地域:さいたま・浦和
  • 業態:ヘアサロン
  • 作家:横山 麻衣/MAI YOKOYAMA
  • 期間:2016年05月06日(金)〜2016年06月30日(木)
  • 時間:10:00-21:00 土、日、祝:9:00-20:00
  • 定休:第2・第3火曜日
  • 住所:埼玉県さいたま市浦和区仲町2-16-4
  • site:http://www.cotton-style.com/
  • site:http://beauty.hotpepper.jp/slnH000038299/

作家紹介

 横山麻衣は、東京藝術大学大学院美術研究科後期博士課程美術専攻に在学、版画の手法を併用しながら、色鉛筆やクレヨンやマーカーによって描かれたドローイングを中心に制作をしている作家です。
 幼い頃にノートの端に描いていたような、単純でシンボリックで印象的な落書きのような記号的モチーフを、キャンバスの大きさは決めずに期間だけを決め、どこまでも何百個何千個と描き続けます。
 全体的な輪郭を決めずに、何かに突き動かされるように意識的に一個一個と描かれた記号群は、無意識に綴られる幾つもの関係達の中に取り込まれていき、様々な人間や物体の縦横無尽な動きや在り方を内包しながら、幾重にも時間が堆積された、どこまでもいつまでも流動的に広がり続ける都市のような表情を垣間見せます。
 作品の中にある一つの記号を意識的に見てみると、その隣にある記号へと視線が移ります。両者の関係性を見つけようとしても、よく分からず、その手がかりを見つけようと、さらにその隣や周辺へと、きっかけを求めて辿っていくと、視線はうろついて、何を見ようとしていたのか分からなくなり、様々な場所や時間や風景が交じり合った走馬灯のような世界へと誘われます。
 人々の心や頭の中にある数々の記憶や経験は、脈絡もなく雑多に集められたとしても、小さなムクドリが群れとなって動いて一つの何かに見えるように、有機的に融合されたかのような不明確でハッキリとしない輪郭を持つ蠢く一つの存在や雰囲気となって、その人の心や思考を活気づけるモノなのかも知れません。

文章|湊健雄

会場案内

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