[E-CUS project]にご賛同いただいた、浦和にあるヘアサロン「cotton(コットン)」にて1年間にわたり2ヶ月に1回を目安に、展示を企画しています
その第9弾、2016年09月-10月の間、美術家の小左誠一郎さんの展示が始まります。
同時期に行われる埼玉県立近代美術館の展覧会”NEW VISION SAITAMA 5 迫り出す身体”にも、同作家が参加しております。宜しければ、同時に、ご覧下さい。
2011年に東京芸術大学美術研究科大学院絵画専攻を修了後、主に 油絵の制作を続けている作家です。
以前までは、決めた線や色や形をキャンバス内に繰り返し描く作風に取り組んでおり、テキスタイルやタイルのような規則正しさを持ちつつも、その一つ一つに描き方の差異がある、部分部分が集合して景色を作るように、都市や森や星空のような賑やかな有り様の絵画を描いていました。
最近では、決めた線や色や形を一つのキャンバス内に描き、偶然出来た一つ一つの線や色や形を受け入れながら、その状況に対して反射的に描く作風へと移行しています。何度も同じモチーフを描き、その線や色や形の中の抑揚の良し悪しを判断する経験を得た事で、美しい抑揚を持った一つ一つのストロークを、ゆっくりと、
或いは素早く使いながら描く事に神経を注ぎ始めています。
開催概要
E-CUS project
「E-CUS(エーカス) project」は、店舗にギャラリースペースとなる空間を提供してもらい、その空間の雰囲気・内装・取り扱い商品に合った作家を紹介し展示する企画です。
美術作品とよばれる平面や立体は、ギャラリーや美術館といった非日常の空間で展示される事がほとんどですが、日常の空間においてのも場の空気をより魅力的なものに転換する力を秘めています。「肩肘を張らない場所で、魅力ある作家の作品と接する機会を増やす事は出来ないだろうか?」このような問いからE-CUSプロジェクトは始まりました。
喫茶店や小売店、美容室、飲食店などの商業店舗内に作品を置く事が出来るプラットフォームを設けることで、エンドユーザーが作品と接触する場所を増やすとともに、場所を提供するオーナーにとっては定期的に来訪するユーザーを獲得する、そんな仕組みを生み出したいと考えています。
E-CUS(エーカス)はその名の通り「場所に絵を貸す」企画です(もちろん、購入も可能)。少しでも興味をもたれましたら「CONTACT」ページよりお問い合わせください。E-CUSの メンバーであるデザイナーやキュレーター等でディレクションをした、ご要望に沿うような美術家の作品を提案させていただきます。そのうえでご納得いただけた作品を店舗内に空間構成いたします。 美術家の作品を目当てにした集客、アートを店内に置くことで、空間の雰囲気を教養ある華やかな印象にする事が可能です。アートとスペースのコラボレーション、作家と店舗オーナーの感覚の共鳴が、お互いの価値を高め合うと信じています。