ユナイテッド豊島ワンニャン動物病院 / 大塚
紹介
都内近郊に展開している動物病院グループの一病院の設計。同グループは、一次病院としての「ユナイテッド動物病院」と高度医療に対応する「エルムス動物医療センター」で構成されている。IoTを活用することで、グループ内の一次病院に対して救急やヘルニア等の専門性を有する医療の支援を実施できる体制を実現している。
年: | 2017.04 |
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用途: | 飼育動物診療施設(動物病院) |
所在地: | 東京都豊島区南大塚 |
延床面積: | 128㎡ |
設計: | 湊健雄事務所 |
施工: | ワシン建築事務所 http://washin.main.jp/ |
施主:: | エルムスユナイテッド動物病院グループ http://www.eug.jp/toshima/ |
猫返し: | oscillot https://oscillot.com.au/ |
設計・施工期間: | 2017.03~2017.04 |
獣医療施設の設計について
受付、待合室、診察室、手術室、レントゲン室、動物舎(患者の宿泊室)などが求められた。"獣医療法 飼育動物診療施設の構造設備基準"や"動物愛護管理法 動物の飼養及び保管に関する基準"に準拠した設計となった。
具体的には、手術室の内装材の指定、レントゲン室からのX線遮蔽材の検討、動物舎における空調設備の徹底などである。
既存設備を用いた、専門施設の工期・予算の短縮・削減計画
設計の依頼から竣工まで一カ月をリミットとして提示された。予算を抑えた案件のため、既存のオフィス空間の設備や仕上げを可能な限り利用し法令に則った施設を計画した。
既存のOAフロア・空調設備・照明・衛生設備全てを利用し、その間に壁を建てて動線を確保し、空気が流れるように必要諸室を計画していった。
既存設備を利用する部分と新設する部分という分類で、その分岐点を見極めつつ、工期と予算と内装の印象をバランスよくまとめる事に尽力した。
素材に関して
ペットの糞尿やキズなどが付きやすい状況から、タフな使用に耐えうる抗菌性能をもった素材の使用を求められた。
いわゆる医療施設用に開発された冷徹な内装材だけではない、飲食店で使用される温かみのあるタフな素材を選定し、医療施設にありがちな冷たい印象を和らげる提案を行なった。
猫返しの設置
各部屋の壁の上部には空調のために開放した箇所があり、猫の脱走が懸念された。それを防ぎつつ空調に影響を及ぼさない、オーストラリアで開発された特殊な猫返しを採用した。
プロペラを筒様に引き伸ばした設計の猫返しは、猫が登ろうと手を掛けると回転して手が外れ登れなくなるというものである。小さな径で効果があり空調に悪影響が無い。
日本で同様の製品を扱う会社が無く、輸部材のサイズが2Mであった為、知人を介して現地で買い付けと加工を行い輸送をクリアするサイズに修正のうえ輸入し設置を行なった。
- ユナイテッド豊島ワンニャン動物病院
- 飼育動物診療施設(動物病院)
- 住所 豊島区南大塚3-43-5-102
- 運営 エルムスユナイテッド動物病院グループ
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