おいで / 神楽坂
紹介
飯田橋と江戸川橋の間にある創作料理居酒屋。九州出身のオーナー兼コックが築地から直接仕入れた美味しい魚と九州地元の焼酎を用意している。家の食卓のようなざっくばらんな雰囲気が一人でも容易く飲みに行けるお店にしている。
所在地: | 東京都新宿区 |
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用途: | 飲食店 |
延床面積: | 28.24m2 |
設計期間: | 2015.09~2014.11 |
施工期間: | 2015.11~2015.12 |
共同設計: | 湊健雄/湊事務所 |
: | 下司歩/小室下司建築設計事務所 |
外装
クライアントからの要望は、気取った雰囲気ではなくひっそりとした目立だたないお店にしたい、特にメインの料理も考えていないので和風洋風の雰囲気になり過ぎないようにして欲しい、家庭的ではあるが開放的なお店にはしたくなく窓などは作らないで欲しいという事であった。
テナントが入る建物全体の外装には、最近の集合住宅でよく使われているような寸法の薄い赤茶色のタイルが貼られ、エントランスの床部分にも、少し派手なレンガ調の赤茶色のタイルが貼られていた。
これ以上、新しい素材をそこに取り入れてしまうと、なにかチグハグとした違和感のある状態を作り出してしまい悪い意味で気取った目立つ印象になってしまうので、それは避けたいと考えた。
なので、既存の二種類のタイルの色調や寸法に沿いつつ沿いすぎないデザインの三番目のタイルを使って、既存の建物に溶け込む調和のある外観を設計した。既存の建物全体がまるでお店のファサードになるような印象となり、素材の印象からは何の料理のお店か分からない不思議な印象の外観となった。
それだけだと店舗の印象が溶け込みすぎてしまうので、店舗の玄関を少しだけ斜めに内側に入り込ませて他の面よりも少しだけ明るくさせた。そして、少し大きめに紺色の暖簾を作り、店舗の入り口が辛うじて認識出来るようなデザインとした。
内部空間
10人程が靴を脱いで並んで座るL字大きなカウンターが厨房スペースと大きく向かい合った空間を設計した。内側に入り込んだ斜めの玄関は、戸を開けたお客さんの視線が、カウンターに立つオーナー兼コックへ向かうようになっている。
客席側は白を基調とした明るい空間、厨房側は外に掲げられた紺色の暖簾と同じ紺色と濃いグレーの空間として、客席と厨房の境界をキチンと仕切り、整った印象になるようデザインしている。
客席の床は、外装の色調に近い赤みのある茶色の一般的な住宅に使われるフローリングを使って家庭的な雰囲気を出した。
色の組み合わせが外装の雰囲気と食い違いすぎないように色調の組み合わせに考慮しており、オーナー兼コックからは、どこでもお客さんの顔が明るく見えるように、お客さんからは、オーナー兼コックの様子がどこでも落ち着いて見えるようなお店となった。
素材、その他
外観のタイル工事は、タイル屋さんにやり方を教わりながら、湊と下司が友人たちと施工を行った。
新しく貼ったタイルは、レンガ調のタイルのような寸法ではあるが、よく見ると安土桃山時代の陶器を思わせる色調と素材感になっており、メインの料理が無いという不思議さの象徴となっている。
また、一個一個のタイルが不揃いであるのに馬目地ではなく芋目地を採用し、2種類の色調のタイルを混ぜて使ったので、周囲のタイルの整然さに比べて新しいのに不揃いであり、さらに曖昧で不思議な印象を作り出している。
店舗の一番奥に厨房があるのだが、その排気はファサード側から吹き出す必要があった。ダクトのルートを店内に違和感なく隠しながら確保し、その吹き出し口によって外観が裏方に見えないように慎重にウェザーフードを選定した。
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